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　ソ連時代、社会主義の国であったため映画製作は国営化されており、統制色が強かったものの、その分逆に作品は文化的・芸術的に高い評価を与えられ、経済的にも保護されて次々と見ごたえのある素晴らしい作品が作られていった。現代の世界的傾向である商業主義に基づく　娯楽一辺倒の映画とは一線を画し、大人が見て楽しめ教養にも通じる映画の古典としての諸作品を紹介して行きたい。

　今回取り上げる「静かなドン」はロシアの作家ミハイル・ショーロホフの同名の作品をもとに、本国ロシテレビ制作の、圧倒的スペクタクルで描く全１０時間もの愛と衝撃の長編ドラマである。革命に揺れるロシアを舞台に、コサックとして自らの運命に立ち向かい、愛と誇りのために闘った一人の青年の激動の人生を、ロシアの雄大な自然の中に描き出す。

　　黒海沿岸のドン地方のある村の青年グレゴーリィは、隣家の人妻アクシーニャと激しい恋に落ちる。父の勧めで他の娘との結婚を受け入れたが忘れる事は出来ず、駆け落ちをするのだった。そして１９１４年、第一次世界大戦が勃発する…。カラー版、ロシア語音声、日本語字幕。

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時間：14：00～17：00

金額：2000円（お茶代込）

解説：アレクサンドラ・ブリーキナ（法政大学研究生、奈良大学非常勤講師）